大阪ステーションシティの警備無線
大阪ステーションシティは、JR大阪駅の北側にあるノースゲートビルディング及び南側に位置するサウスゲートビルディングからなる複合商業施設で延床面積は商業施設としては日本2位の規模を誇るそうです。
現在の大阪ステーションシティの警備無線
そんな大阪ステーションシティの無線事情ですが、現在、警備にはソフトバンクのIP無線が使用されています。
これは3Gの携帯電話回線を使用しており、残念ながらレシーバーなどでの傍受は出来ません。
一見、一昔前のガラケーのような風貌ですが、トランシーバーのようにPTTを使った一斉通話などが行えます。
ステーションシティの警備員はこれにイヤホンマイクを接続し、本体はケースで帯革に固定して無線機のように使用しています。
大阪駅ビル警備無線の変遷
その昔、再開発される前のアクティ大阪と呼ばれていた時代はアナログ簡易無線が使われていました。その後、再開発され今のステーションシティが出来上がったタイミングでデジタル簡易無線が導入されました。
デジタル簡易無線では7chに統括防災センターが開局し、主に巡回中の警備員との連絡に使用していました。
そして、2016年の夏ごろに現在のIP無線に更新されました。
なぜ、デジタル簡易無線からIP無線に変更されたのかは定かではありませんが、おそらく地上28階から地下3階までの広大な面積をくまなく簡易無線でカバーすることが難しかったからではないでしょうか。
防災面から自営系の無線を持つべきという考えもありますが、不感地帯だらけの中途半端な自営無線をコストを掛けて構築するより、通信事業者が構築した通信インフラの方が信頼性やコスト面でもメリットがあるという考えが今後は台頭してくるのかもしれません。